Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
鳥音聞こえの木笛
……これこそ名高い『鳥音聞こえの木笛』じゃ! ……今小鳥ども申しておったぞ、その方の本体の大楠の木を数人の武士が焼き払っているとな」
「むう」
とこれには鬼王丸もしたたか胆を冷したと見え、二、三歩ヨロヨロとよろめいたが、太刀を投げ捨て虚空を掴み、
「熱い! ううむ、苦しいわい!」とにわかに悶き苦しみ出した。
「おおおおいかにも何奴か我が本体を焼きおるわい! 肉が爛れる! 脂が煮える! おお筋が釣る骨が砕ける!」
彼は大地へ転がった。
「数千年活き延び生い育ったこの白山の森の王をよくもよくも焼きおるな! 苦しい苦しい苦しいわい!」
土に喰い付き草をりあたかも断末魔の蛇のように体を蜒らせノタ打った。
「諸※(二の字点、1-2-22)の精よ集まって来い! 水の精よ火を消してくれ! 滝の精よ滝を落としてくれ! 嵐の精よ吹き止んでくれ! 助けてくれ助けてくれ!」
彼は飛び起きて走り出した。目あてもなく走り廻わる。
「胸苦しや息が詰まるわ! おお今大根が焼き切れた!」
とたんに彼の左の脚から煙りがボーッと立ち上がった。そうして見る間に爛れ落ちた。
「助けてくれ助けてくれ! 森の王山の主白山の楠の木が焼き殺されるわ! おお大根がまた焼け切れた」