Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

香具師の一行

その日はついに里へも出ず、木の葉を焚いて暖を取り一夜山中で野宿をした。

ちょうど真夜中と思われる頃、山の下から一隊の人馬が、賑やかに談笑を交わせながら、登って来る音に眼をさまし、数馬はがばと刎ね起きた。

見ると不思議の一隊である。武士とも見えず農民とも見えぬ。と云って山賊の類でもない。女を混えて五十人余り、あるいは騎馬、あるいは徒歩、または車を曳く者もあり、そのまた車に乗っている者もある。

そしてその風俗の奇怪なことは!

香具師の一行

全く奇妙な風俗である。一人の男は赤い頭巾に赤い袖無しに黄色い雪袴、小さい刀をぼっ込んでいる。もう一人の男は猪の胴着に義経袴を裾短かに穿き猟師頭巾を冠っている。そうかと思うと一人の女は、鬱金の手拭いで鉢巻をし、赤い襷を十字に綾取り、銀色の縄で熊を結え、それを曳きながら歩いて行く。もう一人の女は車の上の金網を張った木箱の中を面白そうに覗きながら悪態口を吐いている。箱の中には幾匹かの猿がキーキー声を上げて狂っている。鶏を入れた籠を持った男。衣裳籠を背負った女。赤児もいれば子供もいる。

いずれも皆な暢気そうに、無駄口を叩いて歩く様子が、滑稽でもあれば凄くもあり、鳥羽僧正の百鬼夜行図が動き出したような有様である。