Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

この世を平和に

大勢だな。で、どんな風体かな?」

「それが大変なのでございます。腹巻き一つ着けたもの、小手脛当てだけ付けた者、そうかと思うと半裸体の乞食非人さながらの者、それがいずれも意気軒昂と、血まみれの槍や刀を携え屯ろしているのでございます」

この世を平和に

「ふんなるほど、みすぼらしいのだな」

「はいさようでございます」

「それでどうだな? 乱暴でもしそうか?」

「そんな様子は見えませぬ」

「では規律は正しいのか?」

「まことに正しゅうございます」

「ところで大将の右京次郎、どんな風采をしているな?」

「戦いの後と見えまして、衣裳は千切れ手傷を負い、無惨な有様ではございますが、容貌秀麗態度毅然、立派なものでございます」

「では野武士ではないのだな?」

「なかなかもって、さような事!」

「女がいるということだな?」

「さようでございます。百人ほど……」

「どんな様子をしているな?」

「いずれも貧しい婢女の様子で、みすぼらしい有様でございます」

「それでは一向感興がないな」佐野常氏はニヤリとした。

「ところがその中にただ一人だけ、眼を奪うばかりの麗人が混っておりましてございます」

「ほほう、そんなに美人かな」