Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
許すぞ
武者之助の群はそれを見ると、戦わないで退いた。そして森蔭へまたかくれた。
「態あ見やがれ!」と如来衛門はさも心地よげに笑ったが、右門の前へツカツカと行って、
「さあ右門様こうなったからには、あなたに否やはございますまい――駕籠も一挺担いで来ました。さあさあこれへお乗りなせえ、木曽まで路は遠くともまたどのように険しくとも、これだけの同勢で福島までお伴しようじゃございませんか――さあさあこれへお乗りなさい」
さも勇ましく云うのであった。
「かくなる上は仰せに従い、いかにも駕籠にも乗りましょう。木曽までお送り願いましょう、辱けのうござるぞ、如来衛門殿!」
「そのご挨拶は後の事、さあさあすぐにお乗りなせえ」
右門は駕籠へ打ち乗った。
「お乗りなすった、さあ野郎ども景気よくドシドシ飛ばせてくれ!」
忽ち駕籠は宙を飛ぶ。
許すぞ
エイホエイホ飛ぶ後から如来衛門と乾児の者は、遅れじとそれに従いて飛ぶ。そしてその後を武者之助と彼の部下とが追って行く。この可笑し気な一団を村の人々は訝しがり、門に佇んで見送った。
こうして可笑し気な一団はその日一日駆け通し、苅屋原の里で宿を取った。