Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
オースチン師はこう云いながらじっと白虎太郎を見詰めたが、「エイッ」と鋭い気合を掛けた。白虎太郎はビクリとしたが体の顫えはそれで止まった。
「何も恐ろしい事はない。天帝の神が付いている」老師は力を付けるように厳かの口調でこう云いながら、両手で相手の肩を抑え、「それにしても何が恐ろしいのじゃ?」
「この十字路を左へ曲がりますとそこに土牢がござります」
「おおもう土牢へ着いたのか。それは何より有難い」
「その土牢には十二人の牢番がいる筈でござります」
「おおさようか。それがどうかしたか?」
「この私が先に立って皆様方を案内し土牢へ参ったということが、牢番どもに知れましたなら必ずこの事を我らが主人鬼王丸殿まで上進し、私は即座に鬼王丸殿のために首を斬られるに相違ござりませぬ」
「ははあさようか、それを恐れたのだな。なるほどそれはもっともじゃ。そういう訳なら案内は不用。お前はここで待っているがよい。……さて、数馬殿、お気の毒じゃが、腕を揮っていただかなければならぬ。我々二人が土牢へ近付き牢番どもを幻灯で嚇し市之丞殿を助けると致そう」
「私の力の及ぶだけは奮闘致すでござりましょう」