Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
と夢の中で叫んで彼女は咽喉の辺りへ手をやった。天井から水が滴って咽喉に落ちたように思ったからである。はたして咽喉は濡れていた。水がベットリと掌に付いた。彼女は幽かに眼を開けて何気なくその手を眺めたがにわかに総身ゾッとした。血が真っ赤に付いているではないか!
彼女は天井へ眼をやった。
直垂を着た男の死骸がちょうど彼女の寝ている真上へ、逆さに釣るされて揺れている。その死骸には首がなく、首のあるべき肩の真ん中が円く真っ赤に肉がはみ出しそこから雨滴でも落ちるように血がポタポタと落ちて来るのであった。
芳江は余りの恐ろしさに声を出すことさえ出来なかった。眼をそこから放そうとしても、それさえ思うようにならなかった。その間も絶えずポタポタと血は咽喉の上へ滴って来る。
同じ時刻に同じような事がオースチン師にも現われた。
深い眠りからふと醒めて老師がひょいと眼を開くと、自分の顔から五寸ほど離れた真正面に一つの首級が浮いていた。すなわち長い白髪によって天井から釣るされているのである。
首級はある時は片眼だけで老師をはたと睨むかと思うと、次の瞬間には両眼を細め口から長い舌を吐き、声を立てずに冷笑する。