Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
今日日本の武将のうち二重瞳孔を持ったる者は織田家の木下藤吉郎、たった一人あるばかりじゃ。藤吉郎こそ稀世の傑物、関白までも経昇る男、二重瞳孔に不思議はない! しかるに汝の才能は藤吉郎の半もなくて、しかも悪虐の性質は彼に百倍勝っている。第二はその方の天庭に日蝕の如き蔭がある。これぞ盗心の蔵する証拠。生れながらの大盗心、人力をもって払い難い。第三はそなたの鼻梁の黒子財宝に心を迷わす印。第四は黒い唇じゃ。淫蕩度なきを示したもの。第五は偏平の耳の形。虎狼の心を抱いた姿! 汝の人相一切は皆これ大盗の象徴じゃわい!」
五右衛門はスックと立ち上がった。右手は刀の柄を握り、足は庵室の縁を踏み、両眼火の如く燃え盛り、三太夫をカッと睨み据えた。
「黙れ黙れえい老耄! 場所もあろうに他人の前、吾を大盗と吐かしたな! 虎狼の心を抱いた姿と吾に雑言したからには虎狼の姿を見せてくりょう! 喜左衛門村正刀の切れ味、そこ動くな真っ二つじゃ!」
「いいや刀は抜けまいぞ! 刀を抜かば自身の仇じゃ! 刀身白虹眩暈秘法、そのまま息が絶えようぞ!」
「何を!」
と五右衛門は引き抜いた。と、忽ち剣の面、煌々明々陽に輝き、四方一面天地をこめて虹の如き光り迸しると見るや「吽!」