Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

横に抱いた力柱をそのまま頭上に高々と挙げ、

「いざ右門殿、受取りめされ」

声もろともに投げつける。宙に一旦翻えったが、そのまま劇しい地響きをあげて、大地に巨木は打ち倒れた。

その地響きに驚いたか、柱の抜けた地面の穴から、コソコソ這い出た土竜一匹――筑紫権六は鼠舞いして、そのまま一散に逃げようとするのを五右衛門ムズと引っ掴み、月の光で顔を見たが、にわかにカラカラと笑い出した。

「大きな土竜と思ったに、汝筑紫権六だな! いつぞや大原の街道を、百地三太夫に逢い損ねブラブラ帰る夕暮れ時、藪畳から手下と共に、現われて出た追剥ぎの頭、それがやっぱり筑紫権六、捉らえて意見をした言葉は『国を盗めば国守大名、私財を取れば泥棒盗人、同じ盗みをやるのなら、大きな事をやるがいい。小さいことをやるくらいなら、いっそ正業に立ち帰れ』と。すると貴様は涙を流し、正業に返ると申した筈。しかるに正業に返ったと見えぬばかりか、昔に劣ったコソコソ盗人! 一度ならず二度までも某のために捉らえられ、恥ずかしいとは思わぬか。申すことあらば疾く申せ! 今回はそのままには差し置かぬぞ」

鋭い五右衛門の言葉を聞き、項垂れていた権六は、この時大地へ土下座を組み、度胸を定めて云い出した。