Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
玄斎坊主之助の反対
所存ある者は遠慮なくその思うところを申すがよい」
玄斎坊主之助の反対
殿の言葉を承わるやそこに集った武士どもはしばらく無言で考えた。
その時、膝を進めたのは他ならぬ木村常陸であった。
「ごもっともなる殿の仰せ、恐らく浪人組一同の者に否やはあるまいと存ぜられまする。たとえ身分は駕籠かきであれ、病魔を払った今回の大功、人間業と申すよりむしろ神業とでも申すべきか、戦場における一番鎗より遥かに秀でた立派な働き。充分の食禄賜わった上浪人組の一人として城中へお止め置き遊ばすように我らお薦め申し上げまする」
すると鉄主馬之介が同じく膝を前へ進め、
「ただ今常陸の申し上げましたるところ、理の当然かと存ぜられまする。なにとぞはだか武兵衛殿を我らが朋輩にお加えくだされ、この城中へ止め置かれますように、我らよりもお願い申し上げまする」
鎖鎌の名人飛鳥左近吾がこれも同じく膝を進め、
「常陸、主馬之介の申す言葉に我らも同意でござりまする。万卒は得易く一将は難しと、昔より申してもおりますればその大功ある武兵衛殿を至急ご家臣にお加えあるよう我らよりもお願い申し上げまする」
三人揃って言上するのを甚五衛門は静かに聞き、やがて嬉しそうに云うのであった。