Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

「ちと心細い言葉じゃのう」

弾正の眼は稲妻のようにキラリと鋭く光ったが、

「して老師にはあそこから金石の出るということを何んによってお考えなされたの?」

「思い付きからでござる。直感からでござる」

「その直感を聞きたいものじゃ」

「いと易いこと、お話し致しましょう――私の部下の坑夫の中に丑松と呼ぶ男がござります。白痴じゃ狂人じゃと仲間の者からは軽蔑まれてはおりますが私の眼から見ますと、決して白痴でも狂人でもなく、一風変わった不思議な男で、それになかなか金山については豊富な知識を持っておる。むしろ坑夫をさせて置くのは勿体ないほどの人間でござるが、私はとうからその男へ眼を付けていたのでございます。すると最近その丑松がこう云うことを云い出しました。『金が地の下で泣いている』『地の下から金の匂いがする』と……そこで私はある日のこと丑松を連れて二人きりで鉱山の中を彷徨い歩きました。硫黄ヶ滝まで参りますと、丑松は地の上に腹這いになり、益※(二の字点、1-2-22)叫ぶではございませんか。『そりゃこそここに黄金めが掘り出されるのを待ちかねて大きい声で泣いているわい』と。