Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
「ふん、そうして老人の名は?」
「百地三太夫と云いますそうで」
「三太夫であれ五太夫であれ、そんな事に驚きはしない。……この白山は数千年来鬼王丸の縄張りとして一指も他人に触れさせなかった霊山。そこへ無断で入り込むばかりか、小癪にも妖術を使うとあっては、もはや打ち棄て置くことはならぬ。これから参って取って抑え、家来にするか山を追うか、二つに一つ処置をつけねばならぬ。馬曳け馬曳け!」
と威猛高に叫んだ。
声に応じて曳き出されたのは、四足胴体枯木で作られ、鬣は苔、尾は芒の、これまた妖精の馬であったが、どうしてなかなか逸物と見え、躍り上がり躍り上がり嘶いた。
鬼王丸はそれと見るやヒラリとばかり跨がった。つと進み出たのは巌の精で、むずと馬の轡を掴む。
「やれ!」
と鬼王丸は鞭を上げた。タッタッタッタッと駈け出す馬。無数の眷族――妖精どもは、その後につづいて走り出す。
天を焦がす大楠
鬼王丸の立ち去った後、しばらく四辺は静かであったが、忽然その時木々を分け、高い空から鞠のような影がスーッと森の中へ落ちて来た。冠者、老師、数馬、筑紫権六、四人を乗せた熊の皮である。
「これでござります、オースチン老師」