Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
形掌へ隠れるばかり、きわめて小さいものであったがこれぞすなわち「鳥音聞こえの木笛」で平安朝時代の大盗賊袴垂保輔使用の宝器だ。
口へあててヒューッと吹く。
その音竜の嘯くが如しと、こう形容したいほど清く涼しい音色であったが、林をくぐり森を越え遥かの空へ渡って行くらしい。
忽然、一羽の白鷺が森の頂きへ現われたが此方へ悠々と舞って来る。とその鷺を嚮導にして数百羽の小鳥翼を揃え、同じくこっちへ翔けて来たが、三太夫の頭の上まで来るとパッと八方へ飛び散った。木立、岩角へパラパラと止まりさて盛んに喋舌り出した。
鳥音聞こえの木笛
笛を吹きながら三太夫は小鳥の囀りに耳を澄ましたが、
「よし」と云うと吹き止めた。
と、また白鷺を先に立て数百羽の小鳥群をなし元来た方へ消えて行った。
「鬼王丸!」と三太夫は憐れむように声をかけた。「その方の運命定まったぞ」
「何を痴事!」
と抜いた太刀を真っ向にかざして詰め寄った。
「この笛を見よ」と三太夫は銀色の小笛を摘まみ上げたが、「この小笛を吹く時は十里四方の小鳥ども一斉に翔けり集まり来る。……この小笛を吹いている間小鳥の囈語が理解出来る。