Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
法螺貝の音
「なに左膳の娘とか?」
「そればかりでなくその女子の良人というのは木曽家の大智者、花村甚五衛門の伜の右門。そう知りましたので引っ捕らえ連れ参ったのでござります。もしも糺明遊ばしたなら木曽の館の内情を洩らさないものでもございませぬ」
武者之助は得意気に云ったのである。
法螺貝の音
御嶽冠者は頷いたが、静かに山吹へ眼を注ぎ、優しい口調で糺だし出した。
「ただ今武者之助の申した通り、その方は洞院左膳殿の実の娘ごでござるかな?」
しかし優しく問われても山吹は一言も答えなかった。山賊奴らと言葉を交わすは穢らわしいとでも云うようにただいつまでも俯向いている。御嶽冠者はそれと知っても顔へ怒りの影さえも見せず、再び優しく問いただした。
「そのように立派な身分のあなたが、供人をも連れずただ一人で、篠井あたりを彷徨うとは、はしたなくはござらぬか」
すると横から武者之助は口を出した。
「これは私の不調法、申し遅れたことがございます。決して女子がただ一人で彷徨うていたのではござりません。すなわち良人の花村右門と連れ立ち歩いておりました」
「ふうむ。しからばその右門は?」
「は。その右門は残念にも取り逃がしましてござります」