Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
と、前方の堤の蔭から、六、七十人の人の影がむらむら現われたと思う間もなくドッと揚げた鬨の声! 棍棒、竹槍、太刀、刀、手に手に持って寄せて来る。それは侠徒の群である。彼らの群の先頭には如来衛門が立っている。
それと見るより武者之助は、大音あげて叱りつけた。
「やあやあ町人、何奴なれば、我らに礫を投げつけるぞ! してまた汝ら凶器を持って何処へ走って行くつもりぞ! 止まれ、止まれ、止まりおろう!」
「糞でも喰らえ山賊めら!」
如来衛門は大喝した。
「兇器を持ってどこへ行くって? 手前らの処へ行くのだわい! 他に行く処があるものか! 俺を誰だと思っている。善光寺様のご本尊一寸八分の如来様の、如来を取って頭につけた、狐池如来衛門とは俺の事じゃ! 奴ら山賊の身でありながら、この界隈に立ち廻わり、旅のお侍を苦しめるとは大胆不敵の悪党め! 俺の目にかかった上からは、このまま棄てちゃおかれねえ。奴ら片っ端からたたき潰し、団子に丸めて鍋へ入れて吸物にして飲んでやる! ――さあさあ手前達やっちまえ!」
言葉を合図に乾児たちはワーッとばかりに喚き立ち、得物を手に手に打ち振って武者之助の群へ乱れ入った。