Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

雪のように白い長髪を肩へ深々と垂れ下げた、棗のような赧い顔の、獣の皮と木の葉とで不細工に綴った着物を着た、仙人のような老人で、いつも藜の杖をついて、静かに歩いて来るのであった。

そして老人の背後には、大きな袋を重そうに担いだ十一、二歳の少年が、これも静々とついて来たが、やっぱり獣皮と木の葉で作った奇妙な筒袖を纏っていた。少年の担いでいる袋の中には、食物が充ち充ちているのであって、道々老人と少年とは、袋から食物を取り出しては餓死にしそうな女や男へ、平等に分けてやるのである。

饑えた城下の人々は、毎日あらわれるこの二人を、神の使者とも思っていた。そして二人の姿が見えると皆一斉に手を合わせて、念仏や題目を唱えるのであった。

城下の人々は毎日のように、二人があらわれる時刻になると、あらわれそうな道筋へ先を競ってあつまった。しかし不思議にもその二人は、城下の人々の期待を裏切って、とんでもない場所へあらわれた。そして一人へ一個ずつ握り飯を分けてくれるのであった。不思議なことにはその握り飯は形が小さいにもかかわらず一つ食べると腹に充ちた。そして元気が恢復する。