Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
やがて主人もご挨拶に罷り出でますでござりましょう」
二人の腰元はこう云って右門と山尾へ杯を差す。
右門は恐縮に思いながら、
「これはこれは存じもよらぬ、このような歓待にあずかりまして、かえって恐縮に存じ申す。なにとぞお構いくださらぬよう」
その時、間の襖が開いて、一人の若衆が現われた。前髪黒く顔白く、眼に張りあって愛嬌あふれ、唇紅く鼻高く、堂上方の公達か大管領の若者かと思われるようなその気高さ、莞爾と笑って座についたが、
「私こそはこの家の主人。ようこそお出でくだされました。ゆるゆるご逗留あられるよう」
右門はスルリと座をすべり、
「さてはご主人でござりまするか、某こそは旅の者、はからず道を踏み迷いまして、意外のご迷惑をかけますばかりか、このようなご造作に相成りまして、誠にもって恐縮の至り」
「いやいやさようのご斟酌必ずご無用になさるよう。まずまず元の座へおつきくだされ」
云われるままに元の座へ右門はピタリと押し坐った。主人の若衆は右門に向かい、浮世話をするのであった。
「お見受け申せばご貴殿には、武術修行のご様子でござるが、広い世間には手並み勝れた立派の武士もござりましょうな?」