Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
拙者。その際余儀ないご懇望により鉱山の長としてこの地に止どまり、殿に臣事しているとは云え、いわば賓客の身分でござるに、お手討ちなんど遊ばすが最後、伊予との同盟忽ちに破れ、国の乱れとなるは必定! それでもお手討ち致さるるか? よもやお手討ちはなりますまい!」
まさに神采奕々として、梟雄弾正太夫をさえ、叱し去らん勢いである。
弾正太夫はややしばらくオースチン師を眺めていたが、やがて太刀を鞘に収め、二足三足退いた。
「いかにもさようでござったの。気ままには手討ちにも致されまい。とは云え用捨は尚ならぬ――賓客の礼もこれまでじゃ! いざ伊予の国へお帰りあれ」――手を上げて戸口を指すのであった。
「心得申した。おさらばでござる」オースチン師はこう云ったが、弾正太夫を静かに眺め、「失礼ながら置き土産として、設計の絵図面を差し上げ申す。骨を刻み肉を削ぎ、苦心に苦心を重ねた図面、かかる図面は愚老の手でももはや二度とは出来ますまい……この絵図面を基として、硫黄ヶ滝のあるあの地方を根よく発掘遊ばしたなら、恐らく鉱石は昔にも増して産出致すでござりましょう」
こう云いすてるとツカツカと戸口の方へ歩み寄った。