Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

すると妖婆は顔を上げたがまたいかにも悲しそうに、

「昨夜の夢見が悪かったからだよ。それで妾は泣いているのだよ」

「どんな夢だか話しておくれ」

桜の精は覗き込んだ。

「……ああその夢というのはね、云うも恐ろしい夢なのだよ。――それはね、お頭が滅ぼされる夢だよ」

「馬鹿な話しだ!」

と叫んだのは、樫の木の精の若者で、

「そんな馬鹿なことがあるものか。何んでお頭が滅ぼされるものか。三千年も生きて来たお頭だ」

「たとえ三千年活きようが、五千年活きようが、生命あるものには限りがある。……せっかく古巣へお帰りにはなったが、尽きた寿命なら仕方がない」

「誰に殺されるのだ? どうして殺されるのだ?」

「……空から黒いものが落ちて来て……そうしてお頭は殺されるのだよ」

「馬鹿な夢を見たものだ! つまらない夢を見たものだ! お頭が殺されてたまるものか!」

霧隠才蔵

すると一同声を上げ、

「お頭が殺されてたまるものか!」

こう云ってまたも楠の木をグルグル廻わりながら踊り出した。

と、楠の木の幹の中から鬼王丸の声が聞こえて来た。

「えい、何を騒ぎおる! 昼寝しようにも寝られぬわい!」

「それお頭がお怒りじゃ。