Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
「嘘を云うな!」
と才蔵は苦笑しながらやり込めた。「浪人ではなくて泥棒だろう!」
「え※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
と人丸はこれには驚き、思わず二、三歩後へ退った。
「態ア見やがれ泥棒め! 何んと吃驚仰天か!」
「むう」
と思わず唸ったが、こう最初から星を指されては今さら隠すことも出来なかったので、
「いかにも拙者は緑林の徒。ただし窃かに義賊をもって任じおるものにござりますがどうしてそれを貴殿には……」
「うん、知ったが不思議だというのか! へ、そんな事は訳はねえ。この俺様は天眼通だからの。嘘だと思ったら何んでも訊きねえ。声に応じて答えてやろう。火難、盗難、待ち人、失せ物、お手の筋から人相家相、嫁取り婿取り養子の口、昨夜の夢見がどうだとか明日の天気はこうだとか、ないしは狐狸の憑から天狗様の祟りまで、聞かしてやろうってえ心意気さ! 何んと豪勢か豪勢か!」
才蔵すっかりいい気持ちになり、詰まらない事まで捲くし立てる。
人丸左陣も賊とは云え武術名誉の若者であったが、こう最初から度胆を抜かれては施す手段も消えてなくなり、茫然として佇むばかりであった。
「おい!」