Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

と才蔵は、それを聞くと笑い出した。「口の減らない爺めが、何を痴事吐かしおる! 我が日本は神国じゃ。神の御末は連綿と竹の園生に生い立ち在す。海人が潮汲む浦の苫屋、賤が薪切る山の伏屋、みなこれ大君の物ならぬはない。己ら如き魑魅魍魎の領地などとは事可笑しや。アッハハハハ」と大見得を切る。

これにはさすがの鬼王丸も返す言葉がなかったか、火のように顔を赧くしたが、

「口の減らないこの小伜を、やあやあ野郎ども取り拉げ取り拉げ!」

ワーッと喚いて諸※(二の字点、1-2-22)の妖精ども才蔵の周囲へ押し寄せて来た。

しかし才蔵はビクともしない。

「それ、お爺さんに飛びかかってやれ!」

まず狼をけしかけて置いて傍らの立ち木を引っこ抜いた。

「さあ束になって掛かって来い。才蔵様の神妙の技倆、見て驚き聞いて驚きもう一つぶつかって驚くがいい!」

訳の解らないことを罵りながら生木の得物を打ち振るのであった。

木の妖精、岩の妖精、草の妖精、土の妖精、あらゆる自然界の生物無生物、火水風雨の作用を受け、ここに一個の精霊となり、それが結んだ団体となり、その団体が才蔵を目掛け紛々翩々と飛びかかるのであったが、その数ほとんど限りない上に、いずれも化性のものだけに打たれても叩かれても死のうとはしない。