Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
には王朝時代の大盗賊袴垂保輔の霊魂が、固くしっかりこびり付いているのじゃ。私といえども二種の宝物を永く自由に使うことは出来ぬ。保輔の心に適った者にこそ二種の宝物は授かるのじゃ。そうしてそういう人物は、兇悪、無慈悲、殺人狂、すなわち保輔と同じようなそういう性質を持っていねばならぬ。なかなかもって両左陣では保輔の心には適うまいよ……どれそれではこの笛も窟の中へ投げ込んで置こう」
手に持っていた銀色の笛をヒューッと窟へ投げ込んだ。
「いざご案内くだされい」
狼を加えて六人一匹は、こうして窟を発足した。
後は森と静かである。
とにわかに窟の中から「むう」という声が聞こえて来た。
バタバタと走り出た二人の武士、天丸左陣と人丸左陣とは四方をキョロキョロ見廻わしたがすなわち咒縛を解かれたからであろう。
「天丸殿!」
「人丸殿!」
「ひどい目に合いましたな」
後宮三千人
天丸左陣と人丸左陣とは、いろいろ思案を巡らした後、洞窟内に住むことにした。つまり山寨を設けたのである。
諸国に散っていた手下どもも、いつともなしに集まって来た。
五十人、百人、二百人。……わずかのうちに賊の数は二百人余りとなってしまった。