Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

「泣いても笑ってももう駄目だ」

「さあ野郎観念しろ!」

「まあまあお待ちくださりませ。駈落ち者ではござりませぬ。私達は兄妹でござんす。金も衣裳も差し上げます。どうぞ命と妹ばかりはお助けなされてくださりませ」

「うんにゃ、駄目だ! その手は食わねえ! また兄妹なら兄妹でもいい、泥棒に情けは禁物だ。何んと云っても駄目の皮だ! さあソロソロ取りかかろうぜ」

「合点!」と云うと五人の賊、二人の周囲を取り巻いた。

「それじゃ、これほど頼んでも」

「駄目と云ったら駄目だわえ!」

「随意にしやがれ!」と粂太郎敵のゆだんにパッと蹴る。

真っ先に進んだ双六の六太、急所を当てられてウームと唸りそのまま呼吸は絶えたらしい。

「やあこいつらア反抗いするぞ! それ女を引っ攫え!」

骨牌の花九郎が飛びかかる。

「馬鹿な面め!」

と一句凄然、お銀はひらりと身を翻えし、帯の間へ手を入れると何かキラリと閃めいた。

「ワッ」

と云う花九郎の声! 肩を匕首で割り付けられたのである。

「やあやあこいつらアとんでもねえ奴だ! 油断をするな! 手強いぞ!」

猩々の酒兵衛と太鼓の胴左、ギラリギラリと太刀を抜くと粂太郎とお銀とへ立ち向かった。