Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
「はあなるほど。してそれから?」
「着物も粗末でございます」
「ははあなるほど。してそれから?」
「余りに労働が劇し過ぎます」
「ははあなるほど。してそれから?」
「もう少し各自の自由ということを、考慮て戴きたいと思います」
「各自の自由とおっしゃいますと?」
「労働時間の制限とか、一月に五度の休養日とか、そういうものをお設けください」
「ははあなるほど。よく解りました。もうそれだけでございますかな?」
「娯楽機関の設置なども是非必要でございます」
「これでは全然お客様だ。はいはい、それだけでございますかな?」
「まだまだ沢山ございます」
「これは驚いた、恐縮千万……」
「一切圧迫はいけません。故郷へ帰りたいと云う者は故郷へ帰さねばなりません。結婚したいと云う者には結婚させねばなりません。何も彼も一切自由意志で、行動させねばなりません」
「姫!」と遮らざるを得なかった。
「ここは山寨でございますぞ。浮世の外でございますぞ」
「いえ」と小枝は微笑しながら、「浮世の外ではございません。立派な浮世でございます。二人以上の人間が集まり住んでおりますからは、やはり社会でございます」
「しかし私は盗賊です」