Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
そこで激戦が始まった。
つまり戦いは五の木戸の辺と、水晶山の附近とで、激しく行われているのであった。
さて勝敗はどうであるか? 水晶山の方面から順序を追って話すことにしよう。
「やあやあ敵はタカの知れた水晶山の人夫どもだ! 一揉みに揉んで揉み潰せ!」
千坂杢之介は馬上に突っ立ち大音声に呼ばわったが、敵が意外に強いので自分ながら不安になった。
「どうもこれは不思議だな。烏合の人夫とは思われない。険に寄って姿を隠し、大石大木を投げ下ろす様子が秩序立っていて隙がない。右京次郎とか云う小伜奴、多少兵法にも通じていると見える」
この時、山の峰続き、南の方角の木の間隠れに点々と松火の火が見えた。見る見る中に数が増し、三百余りの数となり、峰越しにどこかへ落ちるらしい。
「これはどうだ! これは不思議!」
杢之介は仰天したが、
「ははあさては詭計だな。これは詭計に相違ない。人夫の数は三百人、それに眼前の水晶山にも百人や二百人はいるらしい。……つまり彼奴らは火で嚇し、我々の兵を二分させ、勢いを弱めようとしているのだな」
一隊飯山城下に入る
さすがは老巧の杢之介、迂濶に詭計にはかかりそうもなかった。