Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

妾の心から消えてしまった、無垢と清浄のお心持ちを、持っておいででございますものね」

「まあ嬉しゅうございますこと。あなたにそんなにおっしゃられると、ほんとに嬉しゅうございますわ。……妾もそうなのでございますの。妾の心に少しもない、お強いお強い男のような意志を、あなたはお持ちでございますのね。ですから妾にはあなたというお方が、お姉様のように思われますの。……それではいいではございませんか。このままお止どまりなさりませ。そうして二人はお友達として、いいえ仲よしの姉妹として、一緒に楽しく暮らしましょう」

しかし鳰鳥はこう云われても、嬉しそうな顔もしなかった。

「やはり妾はこの国から、出た方がよいようでございます」

「まあ」と姫は驚いたように、「それはまたなぜでございますの?」

「さあ、その訳はあなたへは……」

こう云って鳰鳥は気の毒そうにした。

二人はしばらく黙っていた。

この国の女王

「ええええ、あなたはこの上もなく、よいお方でございますよ。天使様か神様か、そう云いたいほど美しい心の持ち主でございますもの。……でも、この城のみんなのお方が、みんなそうなのでございましょうか?」