Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

「しかし、しかし」

と口ごもりながら、土彦は益※(二の字点、1-2-22)顔色を変えた。「何んの用で来た? それを云え!」

「よしよし」と米主は温顔を作った。

「実はな土彦、こういう訳だ。俺達には食物が沢山ある。お前達はひどく空腹だそうだ。であり余る俺達の米を、分けてやろうとこう思って、それで親切にやって来たのさ。お前達にしろ俺達にしろ、同じ駒ヶ岳に住んでいる身分だ。お互いに仲よくやろうじゃあないか。不平はあるまいと思うがな」

勾玉管玉の魔力

これを聞くと土彦は、転がるように下りて来た。にわかに諂いの態度となった。

「ヘッヘッヘッヘッお米をくださる。これはこれは有難いことで。さすがは高尚な麗人族様、何んと申してよろしいやら、お礼の申しようもございません。仰せの通り私どもは、いつも空腹でございます。いやもうその点から云う時は、悲惨な人種でございますよ。全くもって下等な人種で。お話にも何んにもなりゃあしません。戴くものなら夏も小袖、何んでも頂戴致します。ましてお米とあるからは、これに上越す物はなく、有難い幸せに存じます。ヘッヘッヘッヘッどうぞどうぞ、至急頂戴致したいもので。