Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

恐れるところはございません」勢い込んで云うのであった。

「いや」と武士はそれを抑え、「打ち果たすぶんにはそこもとや乾児衆の力を借りは致さぬ。拙者が必ず討ち取り申す――しかるにそれが出来ないのじゃ」

「そりゃまた何故でございますな?」

如来衛門は眉をひそめた。

「彼らが刀を抜かぬからじゃ。彼らが敵対せぬからじゃ」

「敵対せぬとおっしゃると?」

「どうでも彼らはこの某を生捕りにしようとしているのじゃ!」武士は沈痛に云うのであった。

「言い換えると彼らはこの某を降参させようとしているのじゃ!」そこで苦々しく笑ったが、

「そうして置いてこの某を、彼らの籠る山砦へ連れて行こうとしているのじゃ」

「へーい、そうやって連れて行って、どうするつもりでございましょう?」

「妻に対面させるそうな」

「何? 妻ですって? どなたの妻?」

「云うまでもなく拙者のだ……」

「さあどうもこいつア解らなくなった――するとあなた様の奥様が――どういうお名前か存じませぬが、そのあなた様の奥様がその山砦におりますので?」

「捕虜となっておるそうな」

「こいつあ、いよいよ解らねえ――そしてそりゃまたいつの事で?」