일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

「気の毒な父でござります。気の毒な父でござります」

「すべて名人と申しますものは、不平と一徹と負けじ魂とに、悩まされるものでござりますよ」

「一倍父はその方面のことで、悩む性質でござりますので。……」

「悩みは誰にでもござります」

こういうと若い武士は物憂そうに元の捨て石へ腰を下ろしたが、「あなたもおかけなさりませ」

藤棚を漉して来た初夏の陽が、藤の花房の揺れるごとに、乱れた縞のような斑をなして、続いて捨て石に腰を下ろした若い娘の肩をさした。

二人はしばらく黙っている。

蜂の唸り声がかすかに聞こえて、隣りのお屋敷で飼っているらしい、老鶯の啼く声も届いて来た。

黙っているということが、どうやら二人には苦痛のようであった。二人ながら身体をもじもじとさせた。

切れた話のつづきでもあろう、何気なげに娘はいい継いだ。「お狂言も好きではござりますが、でも妾にはお能のほうが、もっと好きなのでござりますよ。お能の面などを眺めておりますと、もうそれだけで心の中が、ノビノビといたして参ります。小面や若女や増の面などはわけても大好きでございます。でも鉄輪の生成や、葵の上の泥眼や、黒塚に使う近江女などは、凄味がありまして恐ろしゅうござります」