후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
……が、いけない、まだいけない。切っ先がこっちへ向いているではないか。これ横へやれ、横へやれ!」いいいいさらに幾足となく嘉門は小刻みに背後へ下がった。
と、金兵衛は、「へい」といったが、抜き身の柄へ片手をかけると、おとなしく抜き身の位置を変えた。すなわち、切っ先を横にしたのである。
「これでよろしゅうございますかな?」
「さようさ」と嘉門はしぶしぶといった。が、巻き奉書を差しつけたままで、またも小刻みに背後へ下がった。「さようさ、うむ、それはよろしい。……だがお前さん後へお下がり! 抜き身の前にすわっていて、飛びかかろうとでもするように、柄頭の側へ両手を据えて、私を恐い眼で睨んでいたでは、人に物を頼む作法にはならない。お下がりお下がり、二、三尺お下がり」いいいい嘉門は自分でも、ソロリと背後へまた下がった。
どうもしかたがなかったので、いわれるままに金兵衛は、抜き身から二尺ほど背後へ下がった。
「これでよろしゅうございましょうかな?」――で、いかにも手に入れたそうに、月光の明るい空間に、おいでおいでをしているがように、上下へ揺れている眼の先の、嘉門の差しつけている巻き奉書へ、金兵衛はグッと眼を注いだ。