후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
しかし佐久間町の入り口で、桃ノ井兵馬と闘って、体あたりをしてくれたのが失敗して、自分で自分をあおのけに倒して、大地で後脳を打ったのが一番に重い傷といえよう。で、気絶してしまった。その気絶した紋也をになって、ここの屋敷へ連れて来るや否や、ここの屋敷に詰めている、医師によって手あてを加えられ、さっきから寝かされているのであった。正気づくことはわかっていたが、一刻も早く正気づくようにと、お粂も鈴江も願っているのであった。
いかに紋也の憔悴したことか! 眼窩がくぼんで蔭をなしている。頬の肉がゲッソリと落ち込んで、頬骨が高く立っている。髷はほぐれて乱れた髪を、枕の外へはみ出させている。
この部屋ははたして広いのであろうか? 病める人の神経をいら立てないように、燭台の燈火を細ませているので、お粂と鈴江と寝ている紋也との、三人の姿を照らしているばかりで、部屋を一杯には照らしていなかった。燈火の光の圏内に水を張った小桶だの薬の壺だのがにぶく光って置いてある。
「お粂様、お休みなさりませ」ややあって鈴江はお粂にいった。
せめてもの介抱
「いえ」とお粂はすぐにいった。「妾がお看護いたします。