후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
「娘お菊の心持ちも、いまだにご子息左内様から、離れられないように見受けられました」――それが俺には面白くないのだ――といいたげの口吻が、兵馬の言葉の節にあった。それがまた北条美作には、不快なものに響いたらしい。
「だからお前へいいつけたのではないか。左内とお菊との仲を裂いて、双方をしてあきらめさせるようにと」
「はいさようでござりますとも」――どうしたのかここで桃ノ井兵馬は、残忍な笑い声をひとしきり立てたが、「で、私は本日も参って、嘉門の留守をうかがいまして、ズカズカ家の中にはいって行きまして、娘お菊の柔かい腕を……」
「莫迦者!」と突然それを聞くと、美作は怒声を筒抜かせた。「辱しめたのか! なぜそのようなことをしたか!」
しかし兵馬は驚かなかった。
「私が穢したとお聞きになりましたら、いかほど左内様がご執心でも、おあきらめなさろうと存じましてな」
「うむ」
「しかるに」
「何?」
「失敗で」
「失敗? ふうむ、何ゆえであったか?」
「相手があまりにも清浄で、神々しいほど初心でありましたので、おのずからひけましてござります」
「ほほうそんなにもよい娘か」こういうと美作は打ち案じるがように、にわかに首を足もとへ向けた。