轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

吉川英治『三国志(三)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 页

青空文庫

二

「やあ、珠が落ちてる」

「釵があった」

「金襴の袍があるぞ」

追いかけて来た兵は皆、餓狼のごとく地上の財物に気をとられてそれを拾うに、われ勝ちな態だった。

「ばか者っ、進め! 帝の御車を追うんだっ。そんな物を拾っていてはならん」

と、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)や郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)が、馬で蹴ちらして喚いても、金襴や珠にたかっている蛆虫はそこを離れなかった。彼らには、帝王の轍の跡を追うよりは手に抱えた百銭の財の方がはるかに大事だった。

二

陝西の北部といえば、まだ未開の苗族さえ住んでいる。人文に遠い僻地であることはいうまでもない。

目的のために狎れ合った郭と李の聯合勢が、どこまでも執拗に追撃して来るので、帝の御車は道をかえて、遂にそんな地方へ逃げ隠れてしまわれた。

「この上はやむを得ません。白波帥の一党へ、聖旨を降して、お招きなさいませ。彼らをもって、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)の徒を追いしりぞけるのが、残されているたった一つの策かと思われます」