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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

吉川英治『三国志(三)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 页

青空文庫

二

、第3水準1-91-82)をながめて云ったのである。

二

荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)に嗤われて、許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)は口をつぐんでしまった。彼は自分がまだ、智者の間に伍しては、一野人にすぎないことを知っていた。

「だめでしょうか、私の策は」

「君のいうことは、策でもなんでもない。ただ、勇気を口にあらわしただけのものだ。玄徳、呂布などという敵へ、そういう浅慮な観察で当るのは危険至極というものだ」

曹操は、面を向けかえて、

「荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)。――ではそちの考えを聞こうじゃないか。なにか名案があるか」

「ないこともありません」

荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)は、胸を正した。

「今のところ――ここしばらくは、私は不戦論者です。なぜなら、遷都のあと、宮門そのほか、容はやっと整えましたが、莫大な建築、兵備施設などに、多くを費やしたばかりのところですから」

「む、む……して」

「ですから、玄徳、呂布に対しては、どこまでも外交的な手腕をもって、彼らを自滅に導くをもって上策とします」