Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 231.525 Zeichen · 463 Bildschirme

Aozora Bunko

龍樹菩薩は、釈尊にまけない女ぎらい……じゃアない……女を恐がったお方だが、随順姉妹となり、愛楽友となり、安慰母となり、随意婢使となり……これ四賢良妻なり、などと仰っしゃっている、よろしく男はこういう女人を選べといって、女性の美徳を讃えている」

「やっぱり、男のつごうのいいことばかりいってるんじゃありませんか」

「それは、古代の天竺国が、日本よりは、もっともっと男尊女卑の国だったからしかたがない。――それから、龍樹菩薩は、女人にむかって、こういうことばを与えている」

「どういうこと?」

「女人よ、おん身は、男性に嫁ぐなかれ」

「ヘンな言葉」

「おしまいまで聞かないでひやかしてはいけない。その後にこういう言葉がつく。――女人、おん身は、真理に嫁せ」

「…………」

「わかるか。――真理に嫁せ。――早くいえば、男にほれるな、真理に惚れろということだ」

「真理って何?」

「訊かれると、わしにもまだ分っていないらしい」

「ホホホ」

「いっそ、俗にいおう、真実に嫁ぐのだな。だから都の軽薄なあこがれの子など孕まずに、生れた郷土で、よい子を生むことだな」

「また……」

打つ真似をして、

「沢庵さん、あなたは、花を刈る手伝いに来たんでしょう」