Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 231.525 Zeichen · 463 Bildschirme

Aozora Bunko

六

宇治橋をこえ、やがて木津川堤にかかる。河内平の空は雲雀に霞んで、絵の中を行く気がする。

「うむ……牢人どもが博奕をしているか」

「博奕などはまだいい方なんで――押し借りはする、女はかどわかす、それで、強いと来ているから手がつけられませんや」

「領主は、黙っているのか」

「御領主だって、ちょっとやそっとの牢人なら召捕るでしょうが――河内、大和、紀州の牢人が合体になったら、御領主よりゃあ強いでしょう」

「甲賀にもいるそうだの」

「筒井牢人が、うんと逃げこんでいるんで、どうしても、もう一度戦をやらなけれやあ、あの衆は、骨になりきれねえとみえる」

喜左衛門と馬子の話に、ふと、耳をとめて城太郎が口を出した。

「牢人牢人っていうけれど、牢人のうちでも、いい牢人だってあるんだろ」

「それは、あるとも」

「おらのお師匠さんだって牢人だからな」

「ははは、それで不平だったのか、なかなか師匠思いだの。――ところでおまえは宝蔵院へ行くといったが、そちの師匠は宝蔵院にいるのか」

「そこへ行けば分ることになっているんだ」

「何流をつかうのか」

「知らない」

「弟子のくせに、師匠の流儀を知らんのか」