Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
文化
腕白には煙管が飛ぶ
文化
腕白には煙管が飛ぶ
寺子屋遺風の小学校時代
明治二年に政府の出した『府県施政順序』のうちに「小学校を設くる事」とあって、翌三年、東京府は初めて都下に小学校を六つ建てた。といっても校舎はすべて寺院で、芝増上寺地中の洞雲院、牛込の万昌院、本郷の本妙寺、浅草の西福寺、深川の長慶寺の六カ所。一方、在来の手習師匠約四百軒が五年の新学制に則って新たに小学校の仲間入り、そのうち数十軒は公立小学校に昇格し、他は私立小学校と称し、これが相当幅を利かせた。そのうち追い追い公立も殖え、粗末ながら洋風の校舎になって各区に一、二校ずつそろったが、私立の方も依然繁昌。
土地の古株だけに私立の方には父祖三代の生徒もあり、諸事寺子屋の遺風を守って、老先生が教場の正面に頑張る。十五年出板の『高名校主自筆百人一首』というのを見ると、当時女の校長の小学校が数軒あった。神田の芳林、池ノ端の青海、仲御徒町の本島(これが筆者の母校、若先生は初期の師範学校卒業生で、今は退隠されてなお健在。)、霊岸島の馬場、深川の文池堂、同公園の大谷、馬喰町の初音、湯島の近藤、赤坂の氷川などは大きい方、中には塾生の十五、六人いるのもあった。