Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
穏健の筆致
誠に可愛らしい綺麗な字体でした。
穏健の筆致
原稿から見て整然とした穏健の筆致を示される人々は、上記の南翠氏をはじめとして、漱石先生、通俗小説の武田仰天子、外国文学の内田魯庵氏などであるが、後の二氏は万年筆のみ使用された。仰天子は尖端に針金の出ている旧式万年筆(その頃には新式)を得意になって使っておられたが、元来能筆の人だからその字体も面白く見られた。魯庵氏はこれに反して最新式の万年筆だが、字体は極めて柔らかで、外国文字の筆法が幾分か加わっているようにさえ見えた。
これらの故人を除いては、より以上整然と丁寧に書かれる島崎藤村氏の如きは稀である。最も穏健な書風でゆったりと明確に書かれるが、書き入れて訂正の場合は、西洋風に長く線を引き出して周囲の余白へ書くのである。書翰の文字も原稿と同じく大抵はペン字である。次に特筆すべきは、狂歌の第一人者野崎左文翁の筆蹟であり、翁は左筆であるが、実に天賦の筆蹟ともいうべきもので、筆法にも字体にも目立つほどの異風はなく、いかなる細字でも明晰にすらすらと書き流し、しかも楷行草自由自在、原稿の如きはもったいないほど綺麗である。