Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
昔の近郊滝めぐり
市内で買えばその頃でも一匹五銭、もったいないが、とてもうるさい。
坂を降ると西ヶ原つづきで一面の田、そこには蛍の群れが到る所にちらちら、真に見物であった。その後、根岸の御隠殿下へ移ったが、ここでも虫の音に聞きほれた。ジャズのようなクツワ虫は幸いに少なく、品のよいカンタン、草ひばり、または鉦たたきなどいう類で縁日でも高級品に属する方、カンタンなどは一匹二十銭以上、それがフンダンに鳴く、笊を草の葉に押しあて、上からたたくと、二十銭どこがたちまち何匹も手に入った。
昔の近郊滝めぐり
お客様を見てから水加減
夏らしく、といってもあまり涼しくない滝の話。我々の書生時代、涼を趁うといっても、海はまだ羽田、大森でさえ開けない、上野や道灌山の森蔭へ行って寝ころぶくらい、さなくば近郊の滝めぐり、目黒の不動、角筈の十二社、王子名主の滝、少し離れて等々力の不動、高尾の琵琶の滝、その頃は中央線も私設で八王子止り。
名所図会や江戸風景の絵本であこがれの滝の名所も、その実たいていはちゃちなもの、しかも当時は交通不便で、途中の難儀はまた格別、まず目黒へ行って見ると、おやおや、これかという情けなさ、いっそ等々力までと大奮発で、碑文谷の畑道をてくてく、あまり道中の長いのに辟易して途中から引き返したその暑さ、汗の方が滝となり、これがオドロキの