Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
書画・骨董
明治文士の筆蹟
材料が締って汁が十分に浸み込む、それへちょっと花鰹をかけて渡す。これもその後、担ぎ売りも出て、追い追い煮込みの発展、明治の末には新橋柳橋など花柳界の新道に進出、小綺麗な家台の定見世、燗酒も上酒を用意して粋客を迎え、あるいはわざわざ丼を持たして買いにやる御神灯の家々を御得意に毎夜の繁昌。
震災後は食味一変、味よりも腹ごたえのある安直ばやり、おでん茶飯となって一時は幅を利かせたが、その後、関西料理の進入と共に関東だきと称して上品らしく逆輸入、銀座裏にまで乗り出した度胸に釣られ、客も立喰いどころか椅子テーブルに納まって、甘ったるい蒟蒻や八つ頭に舌鼓。惜しいかな本元の味噌おでんの風流味は全く忘れられ、近頃あるお茶の会の接待にこれが出されると、来客いずれも、ほう、これはこれはと珍物扱いで大喜び。
書画・骨董
明治文士の筆蹟
今の文壇から見れば、文士の筆蹟などは問題にならないが、明治時代には文士の中にも能書家が多かった。本職の文章以外、書道にも趣味をもった人もあり、あるいは文名の揚るとともにその筆蹟も珍重さるるようになって、自然書道に気を入れた人もあり、一流大家の中には単に文名によってその書がもてはやされたのみでなく、いずれも相当の妙味を示して、立派に名筆で通っている人々が多い。