Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
文人・墨客
朱鞘の楓湖画伯と女湯の広湖
持って生れた古武士気質の楓湖
ほかに約束があるから」と、そのまま退席し、次に起った当時の衆議院議長大岡育造氏。「私は多少考えてきたが今の大隈侯のお話で、もう何もいうことがなくなった」と簡単に挨拶。その時ふと卓上を見て「おお、この手袋は?」と差し出された、見ると正しく大隈さんの手袋、これはと思ったがすでに遅い。翌日、お礼ながら他の幹事が早稲田へ持参。さすがの隈侯、思わぬ長広舌にいささかお疲れの気味でこの忘れ物。
もう一つ驚かされた土方伯の頑健振り、宴終ってイザお帰りに「自動車は」というと伯すまして、「いや、車は返したよ、いつも帰りは歩くのだ」と、迎えに来た若い書生さんがお供で、五寸高の駒下駄に太いステッキ、上野から小石川林町の自邸まで夜の九時過ぎに平気でてくてく。これが八十近い老人、昔の人は違うと一同またびっくり。
文人・墨客
朱鞘の楓湖画伯と女湯の広湖
持って生れた古武士気質の楓湖
門下から高橋広湖、今村紫紅、速水御舟、村岡応東その他の俊才をだした松本楓湖画伯は、容斎派の巨匠で一風変った几帳面の性格、落款までが漢隷のきちんとした書風、老来古武士のおもかげがあると思ったら、根が水戸の太田で勤王家の本場から、朱鞘の大小で飛びだした人。