Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
味覚本位の食道楽
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右のまんじゅうが動機で、いかもの食いの話、まむしやいもりの付焼などが飛びだした後で紅葉氏「誰か信州の目こすりなますを知っているかい。それはね、入梅頃の雨垂落にたくさん出てくる小さい蛙、あれをつかまえて、小桶に入れ酢をかけて蓋をする、しばらくして蓋を取ると、威勢の好い奴が飛びだしてしきりに両手で目をこする、それをそのまま摘んで食うから目こすりなますだ」と、これには一同つままれたような顔つきでこの日は解散。
趣味の方面では、あるとき紙入れから大切そうに取りだした六、七本の長い西洋楊枝、珍だろうとばかり、そこへ並べて、これはパリの料理屋の楊枝、これはドイツのカフエー、これはロンドンのバーのだと一々説明、なるほど幅の広い楊枝の胴中に店名の印刷があって、紛れもない本物、すこぶる御自慢であったが、これも文豪の一面と思えば忘れ得ぬ懐かしさ。
味覚本位の食道楽
幸堂得知翁の板前泣かせ
味覚本位で食ってまわった明治の食通にいわせると、今の食堂料理は七里ケッパイ、遠い近いにかかわらず、わざわざ当て込んで行くような、うまいもの屋はまずないと言ってよいくらい。その代り安くてたっぷり、腹っぷさげはどこでも間に合う便利の世の中、和洋中入交りのごった返し、舌一枚では味わいかねるも無理でない。