Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
浅草蔵前の女人形
我々にしても根っから張合いのないくらい、従って評判たちまち不の字となって見物がた落ち、せっかくの珍興行もさんざんの終り。
浅草蔵前の女人形
十二階出現までの大見世物
奇抜な見世物も多いがこれらは特別、明治十二、三年ごろ浅草厩橋の近所、蔵前へできたハダカ女の大人形、高さ三丈余り、人家の屋根越しに乳から上がヌッと出て肌色の漆食塗り、あまりいい恰好ではなかったが思い切った珍趣向と、呆れながらもぞろぞろ見物、エロの利き目は今も昔も。
木戸を入ると腰巻然たる赤い幕を潜って膝の辺から体内へ、ゲラゲラ笑いながら上って行く。腹のあたりに十カ月の胎児の模型、もっともらしく説明が一とくさり、御順に上って頭のてっぺん、三つばかり窓があって四方を見晴らす。高場所のない下町の人間は珍しがって覗いたものだが、一年ばかりで止めたらしい。これが高い所へ登らせる見世物の始めで、おつぎは明治十七年、下谷の佐竹ノ原にできた大仏さま。
大仏は高さ四丈八尺、これも土台は竹組みで漆食塗り、前のハダカ女と違って顔も恰好も立派なもの、そのはずである。当時、興行者が高村光雲先生に原型を頼んで念入りの細工、大きさといい姿といい、全く奈良からお引越しの体、見物は膝から上って手のひらへ出られる。