Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
五厘から一万円に
先生御自筆は変ですな、というと翁は「いや、あれは私よりも上手に出来ているよ」と、こういう偽物に出逢っては御本人ならでは眼が届かぬ。
牧渓の竹林小禽図が二幅あり、古色といい墨色といい自賛の筆蹟まで寸分違わぬ。これらはどちらが偽物か、それとも両方が真物か、今もってわからぬという話、双方とも己の方がという気組で大切に所蔵しているから、まず喧嘩にもならない。
真蹟を多く見てその筆意通法が全く脳裏に浸み込んで初めて断定し得る、この境地に到るは至難の業、たいていは好い加減なものだ。
五厘から一万円に
写楽の役者絵暴騰順序
東洲斎写楽の役者絵は、今日こそ芸術的に取り扱われ、かつ品少なのために大した価格に上っているが、元来特殊の画風で豊国や国貞と異なり、役者にも世間にもこびぬところは変っているが、それだけに不人気で、浮世絵沈滞時代には誰も手を出さなかった。
古書通の幸堂得知翁の談に、明治の初年出入りの書籍屋が持って来た錦絵の中に写楽が十枚ばかりあった。一枚ただの一銭だったが、私は写楽は嫌いだから五厘ならついでに買っておこうといって、とうとう五厘で置いて行きましたと、全くうそのような話。