Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
明治時代の街の灯
当時は入十でも草花の種子を外国からわざわざ取り寄せたというくらいで、凡てが滅法界のお値段、少々分けてもらうつもりで聞いてみると、同家の主人勿体らしく、指の先をちょいと嘗めて、それへ付いたベコニヤの種子ほんの少々、「君、これだけで二円ばかりだがよいかね」という、驚いて願い下げ、鉢仕立ての洋花二、三種譲り受けて引き下がったが、総てこの調子でうっかり手が出せなかった。
明治時代の街の灯
ランプや瓦斯の光った頃
丸髷美人の前に朱塗りの行灯、こうした浮世絵風俗がぽつぽつ開化の石油ランプに入れ代ったのは明治の十年前後、一般の普及は二十年代、その頃でも凝った料理屋などは菊座の燭台、ろうそくの火で飯を食い、手堅い商店では鉄網のかかった大行灯で客扱い、時代後れがかえって奥床しい気もしたものだ。
最初のランプは舶来品の金属製、十一、二年頃大阪のガラス会社で初めて和製のガラスランプ、石油壺の底に英字でオーサカとあっても、これは舶来ですとすましたもの、ホヤはネジ止めと差込みの二種、小型の二分しんから三分、五分、八分まで、丸しんはずっと高級で燭台形などお座敷用、大抵は鉄の輪へ載せる釣ランプ、四方ガラスの箱ランプ、あるいは台付の置ランプ等で、書生さんの引越しには荷物車の後から、台ランプを後生大事に御本人が持って行くことにきまっている