Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lesen Sie 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) von 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 128.862 Zeichen · 251 Bildschirme
ときどき銭を集めに来ると客は逃げ腰。つづいて牛肉の港屋、洋風三階建てはいいが、店頭には猿や狼がブラ下っていわゆるモモンジイの昔を偲ぶ。この河岸通りの端が有名な貸席井生村、中村の両楼、大きな建物は岸に臨んで紅灯の影賑やかに、夜の大川に風情を添えた。
新大橋は浜町側の突当りが万千楼という三階の料理屋、当時の主人は大関綾瀬川という名力士、橋の袂は例の八ツ橋団子、深川へ渡ると狭い道が右と左、右は六間堀から高橋通り、左は八名川町、その角に消防最初の古風な火の見櫓が眼についた。
厩橋は今の梅若の前通り、橋の上からお能の囃子が手に取るように聞え、一方駒形寄りの河岸には魚十という相当繁昌の料理屋、橋向うは淋しい商店がぱらり。
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吾妻橋は鉄橋の魁け、左の橋詰に伊豆熊という安価の鰻屋、総二階に客がいっぱい。花川戸の角に六地蔵、付近は鼻緒問屋が軒並び、右側は釣竿屋と酒屋の倉島、本所側は佐竹侯の旧邸(後に札幌ビール)から枕橋、中ノ郷には瓦屋の煙、花時以外は淋しかったが、橋から眺めた向島の土手は今より風流、蘆の葉隠れに渡し船の桟橋、絵に浮く都鳥のような姿も似合わしかった。