Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
木曽へは方角違い
と忽然三度目の貝が前路に当たって響き渡った。
「おっ、いけねえ、また貝だ!」
叫ぶ間もなく二百余りの松火、タラタラと行手を遮った。ドッと起こる鬨の声が背後の方からも聞こえて来た。さらに起こる鬨の声、右手に当たって湧き起こった。背後に控えたは鎌髭の軍勢、左手に陣取ったは鳥市の兵、さて前面へ現われたはいかなる者の同勢であろう?
左陣と小銀は突っ立ったまましばらく様子を窺った。
木曽へは方角違い
その時一人の鎧武者が、雪を蹴立てて走って来たが、
「お使者いずれへおいでなさる。拙者は山寨の副頭領千坂杢之介と申す者、いずこまでもお供致す」
こう云い捨てるとトットッと元来た方へ引き返して行った。
「お供するとは迷惑だな。送り狼に尾行かれたようなものだ。お銀、どうしたものだろうな?」
「右手口だけ残して置いて、三方囲まれた上からは、開いている方へ行きましょうよ」
「ではボツボツ出かけるかな」
二人は気味悪く思いながら、右手すなわち東を差して、静かに足を運ばせた。すると三方の軍勢は、それに連れて粛々と東に向かって移動する。
雪は小止みにはなったけれど嵐はいよいよ勢いを加え、横撲ぐりに襲って来る。