Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
後を追う二人の武士
それで城下の人々は老人のくれるその握飯を、「生命の握飯」と噂した。
後を追う二人の武士
今日も不思議な老人と袋を担いだ少年とが飄然と城下へあらわれた。
そりゃこそ神様が現われたと、饑えた老人や女達は堤を破った洪水のようにドッとばかりに押し寄せた。裾に取り着く女もあれば足に転び寄る老人もある。
「どうぞお願い申します。生命の握飯をくださりませ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!」
「お祖師様の産れ代りの活き如来様、どうぞ饑えたこの婆にも生命の握飯をくださりませ。私は今日で十日というもの米一粒も食べませぬ。蓮の実一つ食べませぬ。私は餓死いたします。どうぞお助けくださりませ」
饑えた人々の嘆願の声は四方から老人を引き包んだ。
「おお、おお、可哀そうなお前達よ」老人は慈悲心に充ち充ちた優しい言葉で慰めながら、「さぞまあ辛いことであろう。人間この世に生まれて来て、餓死しなければならないとは、なんという恐ろしいことであろう。この世はほんとに餓鬼地獄じゃ! さあさあ握飯をやるほどに早く一つずつ取るがよい……才蔵才蔵その袋から握飯を取り出してやるがよいぞ」
「はいはいお師匠様かしこまりました」