Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
「はて罪とは受け取れぬお言葉。いかなる罪でござりましょう?」
「白々しいこと、えい、申すな! 主人の姫を唆し、人もあろうに仇敵の子と、不義三昧に落ち入らせた事、罪に非ずと抗弁するか!」
「いやお両方の間柄は、心の上での相愛でござれば未だ不義とは申されますまい!」
「主人に恥辱を蒙らせた罪は!」
「何んの恥辱になりましょうや、生きとし生けるこの世の物、相愛するは天の常道じゃ!」
「黙れ! 売僧! 口広の奴め! 問答無益じゃ! そこへ直れ!」
「ホホウ、しからばお手討ちかの?」
「これまでの功績! 主人の情けじゃ、せめて手討ちに致してくれようぞ!」
つとオースチン師は立ち上がった。それから大音に呼ばわった。
「いや、お手討ちはなりますまい! あいや、断じてなりませぬぞ!」
「むう、しからば縛り首じゃ!」
「愚老が命取りますこと、殿には断じてなりますまい! 私ことは、弾正太夫殿の、真実の家臣ではござらぬ筈! 殿にはお忘れなされたな!」
「や」と、弾正は飛び退った。
「倭寇、八幡船、胡蝶軍、名こそ様々に呼ばれてはおれ、支那、高麗に押し寄せて、武威を揮う大船隊、その船隊の頭領として、伊予一円を領するところの能島大掾清行殿こそ愚老が主君にござり申すわ! 十年以前、我が君と、そなた弾正太夫殿と、同盟の誼み結ぶにつき使者として参ったがすなわち