Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

しかしこうは云うものの人夫の数は三百しかなく、それに身分から云う時は、町人もあれば百姓もあり、いわゆる烏合の寄せ集め勢で訓練された兵ではない。で、正面から衝突したならば勝ち目があろうとは思われなかった。そこで勢いの赴くところ詭計を用いざるを得なかった。

まず兵を三手に分け、その一隊五十人は間道伝いに飯場へ行き飯場女達を助け出す。他の一隊五十人は、一人で四本の松火を持ち、峰伝いに南へ行き、大軍南方へ移るがような威風堂々たる気勢を見せ、敵をその方へ牽制する。最後の一隊二百人こそはいわゆる真個の主戦隊であって、盛んに山上から矢石を飛ばせ、敵をして山上へ近付けしめない。こうしてしばらく形勢を支え、飯場女を助け出したところで、全軍一度に鳴りを静め、松火の火も打ち消して、急に背後の谷へ下り、さらに迂廻して人里へ出、所期を貫徹させようというのが右京次郎の策であった。

この中最も危険なのは、飯場へ向かう一隊で、やり損うと捕虜にされる。そこで大将の右京次郎が自身そっちへ向かうことにした。

一切の部署が定まって、三手の軍勢三方に別れ、粛々と運動を開始した時、千坂杢之介が寄せて来た。