Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

芳江姫を連れ帰り粂太郎と夫婦に致さねば、白痴の一念殺されるまでも、設計図を隠した隠し場所を、云わぬと申しておりまする。……以前ご老師一行が青母衣組の奴ばらに捕虜の身となられましたのを私計らず窺い知り、驚いて部落へ取って返し、この次第申し上げたその際にも涙一つお零しなく、『一旦縁切った司僧や姫にいかなる危難降りかかろうが自身の知ったことでない』と云い切ったほどの弾正太夫様も、今度ばかりは我を折られ、幸い数馬は、この部落へは最近はいったばかりであり岩石ヶ城の者どもも顔を見知ってはおるまいによって、手段を講じ敵地へ入り込み姫を助けてはくれまいか、と、この私にお気の毒にも、丁寧なお言葉で頼まれました。人生の事意気に感ず! 私はすぐにお引き受け致し、わざと捕虜の身となってここへ参ったのでござります」

奇道の守り本尊

こういう会話の話されているのは岩石ヶ城内白虎城砦のオースチン老師の居間であった。時は五月の末であって、オースチン老師の一行がこの城内へ捕われてから一月の日が経っていた。以前は鳳凰の間のこの部屋には、芳江姫と市之丞とが老師と一緒に住んでいた筈だ。しかるに今はオースチン老師だけが一人で住まっているのであった。